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お昼の悲劇

2021.06.20

先日、馴染みの中華料理屋へ昼食を食べに行きました。
このお店、中国の方がやっているお店のようですが、日本人向けにアレンジしているのかな?
とても美味しいんです!

そしてすごく安い!

お気に入りのお店なんです。

いつも、少しお昼時を外していくのですが、この日はたまたま丁度12時頃。
混んでいるかな?と思いながらお店に入ると、結構空いていました。

ニコニコしたいつもの女の子が、ちょっとカタコトの日本語で出迎えてくれます。

「イラッシャイマセ!オ1人カ?」

一人だった私ですが、いつもここのランチは2~3人前の注文をするので、できればカウンターでなくテーブル席を・・・とお願いしました。

「オ兄サン、イツモイッパイ注文シテクレルカラ、オッキイテーブル座ッテ!」

と4人掛けのテーブルに案内される。

「じゃあ、ダイエット中だけれど、仕方ないからまたたくさん頼むね」

なんて人のせいにして大量に注文。

肉レバ野菜炒め定食、ラーメンチャーハンセット、天津飯・・・
また3人前。
ちなみにここのランチセットは若干少なめ。女性にも丁度良いサイズなので・・・
いや、ホントに。

 

すると・・・
お昼時だからか、徐々にお客様が増えてくる。
美味しいですからね、繁盛しているんでしょ。

ただ、ここのお店、店内はそれほど大きくない。
カウンター席が数席と、4人掛けのテーブルが2つ、2人掛けのテーブルが2つ・・・だったかな?

そこで徐々に混んできた状況を考えて、一人で来た私は、多少の気を使ってお姉さんに声をかける。

「混んできたから小さいテーブルに移ろうか?」

するとお姉さん

「ダイジョーブ、気ニシナイデイイヨ」

って。

そして料理を待つこと数分。
徐々に増えてきたお客様、とうとう「待ち」が出ることに。

しかも私が案内された4人掛けのテーブルは、一番入り口付近。
つまり待っているお客様、私の横で並んでいる💦

お腹を空かしてテーブルが空くのを待つお客様の横で、4人掛けのテーブルに一人で座る私。

これ、かなり気まずいでしょ💦

席を移ろうにも、もうほかに空いている席は無くなってしまったし・・・
もう、壁の一点を見つめて地蔵のように時がたつのを待つしかない。

後から来たお客様、あぁ、4人家族の方も・・・
これはヒンシュクだよなぁ。

あ、でも、そうだ!
今日は3人前頼んだんだ料理が来れば、「あ、この人は3人前頼んだんだから、このテーブルで仕方ないんだ」とわかってもらえる!

という事は、料理が来るまで、あと少しの時間、この気まずさに耐えられれば良いわけだ。

するとお姉さん・・・
「ハイ、肉レバ炒め定食ネ。アトノハモウチョット待ってネ」
って、オイ!

これは誤算!
完全にダメでしょ!

傍から見ると、混んでいるこの時間に、四人掛けのテーブルに一人で座って肉レバ炒め定食を食う、一人で来たオッサン。
どんだけ非常識なん?

いつもより広く見える4人掛けのテーブル・・・
定食一つだけが置いてある、使われていない3人分のスペース・・・
お待ちのお客様の突き刺さる視線・・・
背中を流れる冷や汗・・・
そして家族連れの幼い女の子の「あのおじさん、一人で大きいテーブル使ってる?」

そうね、そうね。
そう思うよね?

でもね、違う!違うんだ!
俺が悪いんじゃないんだ・・・
許してくれ・・・
見ないでくれ・・・(泣)

そして念願の残りのメニュー。
ラーメンチャーハンセットと天津飯。

やっと来たよ!
四人掛けのテーブルに、まぁ不釣り合いではない量の料理が並ぶ。
待っていたんだよ、この光景!

これでわかってもらえるでしょ!
こういう理由で4人掛けのテーブルに一人で座っていたんですよ!

ねぇ、見て!
並んでいる皆さん、見て、みて!

わかります?
こういう理由なんです!

こらっ!ちゃんと見ろって!

「さぁて、三人前、食べるかなぁ・・・」なんて、聞こえるように独り言行ってみたりして。

あら、さっきの家族連れ、お手洗いかな?

あ、でも・・・
最初に来た肉レバ炒め定食、もう食べ終わっちゃってる・・・

ここでお姉さん
「食ベ終ワッタオ皿、オサゲシマスネ!」

って、オイ!
下げるなって!

置いといてくれってば!

持って・・・いかないで・・・くれ・・・

そこへお手洗いから帰ってくる家族連れ。
屈託ない笑顔でお父さんに話しかける女の子・・・

「あのおじさん、おかわりしてる・・・」

違う、違うんだよ、お嬢ちゃん・・・(泣)
おじさんはね、おじさんはね・・・

そんな非常識な大人じゃないんだよ・・・

これには深~い訳があってね・・・

そこへ新しい家族連れ。

「あ、待っているんだ・・・」って。

もはや天津飯の器も、ラーメンの器も持っていかれて、混んでいる中、四人掛けのテーブルを陣取って、一杯のラーメンをすする中年。

ここからしか知らない新しい家族連れの4人。
「はぁ?」みたいな目で、汚いものを見るような目で、俺の一杯の食べかけのラーメンと、無意味に空いた使っていない3人分のスペースと、そして絶対に目を合わせないように一心不乱にラーメンをすする私の横顔を・・・

視線が痛い。

もう、ヤダ・・・
帰りたい(泣)

でも、ラーメンを急いで完食し、会計時にお釣りも確認せずに逃げ帰ってきました。

で、スクールへ戻ると会員様から「また、何人前も食べたんでしょ?」って。

うっせぇ、うっせぇ、うっせぇわ!(怒)
おれがどんな思いをしたかも知らねぇで!

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